ZeptoLinerの説明、ユーザーレビューを見る場合は上のリンクをクリックして
App Store>ビジネス>ZeptoLiner をクリック(注:iTuneが起動します)
iPhoneユーザの皆さんこんにちは。
iPhone3Gを使い始めてからもうすぐ3ヶ月になろうとしています。
iTune Storeのアプリも日々充実してきており、無料アプリをガシガシインストールしては色々試す毎日で、iTuneStoreを覗くのが日課となりつつあります。
そんな、「遊び」に「仕事」に大活躍中のiPhone3Gですが、通勤途中などのちょっとした時間にテキスト編集なんか出来れば便利と思い、ここ数日、色々試行錯誤しております。
標準装備のメモアプリもよく出来ているのですが、まとまった量の文章を効率よく入力するには、本体を横向きにして両手で入力するスタイルは譲れませんし、なによりPCとの連携部分がメール送信一方のみで貧弱です。
私がテキスト編集アプリに求める機能は、主に以下の機能です。
- 横向き(ランドスケープ・キーボード)で入力が出来る
- PCと連携でき、双方で編集が出来る
- 複数のテキスト文章をローカルで管理出来る
- オフラインで利用できる
- 動作が軽快である
- 安価
早速iTune Storeから無料アプリをインストールしては試しているのですが、上の条件に合うアプリがなかなか見つかりません。
テキスト編集する為の、色々気の利いた無料アプリって意外と少ないようです。
無料で無いなら有料で、ということでカスタマーレビューを参考にしつつ悩んだ挙句、11月14日に株式会社ユビキタスエンターテインメントからリリースされたZeptoLinerというアプリを購入することにしました。
有料のテキスト編集アプリですと、iNoteもかなりの人気アプリのようで、結構迷いましたが「アウトラインプロセッサー」に惹かれて購入を決めました。
iPhone/iPod touch用ノート編集アプリケーション – iNote
iNoteの説明、ユーザーレビューを見る場合は上のリンクをクリック!(注:iTuneが起動します)
ZeptoLinerは価格が800円とiTune Storeの中では決して安い方ではありませんが、今後毎日使うようになれば、すぐに元は取れると思いあまり気にしませんでした。
説明を読む限りでは、とりあえず上の1,3,4はクリアーしています。
ファーストインプレッション
まず最初にアプリを起動して思ったのは、起動時間が短いことです。
正確に測ったわけではありませんが、アイコンをクリックしてから操作が出来るまでほんの1,2秒程度です。
これだけ早いとストレス無く使えそうです。
と、ここまでは良かったのですが、突然問題が発生しました。
縦画面状態で、新しいノートを作成しようと思いTop画面で右上の+ボタンを押しました。
Edit Title画面が表示されファイル名の入力画面が表示されましたので、さっそく横向きで入力しようと思い本体を横向きにしましたが、画面が横向きになりません。
おかしいと思い、トップ画面に戻って画面を横向きにしてから新規ノート作成ボタンを押すと、ちゃんとEdit Title画面が横で表示されます。
続けて本体を縦向きに変えるとEdit Title画面が縦になります。
がしかし、続けて本体を横に向けるとなぜか画面が横になりません。
どうやらEdit Title画面は横→縦には変わりますが、縦→横には変わらないようです。
Edit Title画面だけですので恐らくバグだと思います。それとも仕様でしょうか?
いきなり戸惑いました。
気を取り直して使い込んでみましたが、使いにくい部分が色々と浮き彫りになってきましたので、せっかくですので一つずつ詳細に説明してみます。
気になった点、使いにくいと思った点
親ノードを削除すると、子ノードが全て消えてしまう
ZeptoLinerはアウトラインプロセッサーですので、当たり前といえば当たり前かも知れませんが、子ノードを削除しない、または退避することは出来てもいいのではないでしょうか。
次項でも説明しますが、アンドゥ出来ませんので間違って消してしまうと悲惨です。
アンドゥ機能が無い
これは致命的だと思いました。
上で親ノードを削除すると、子ノードが全て消えてしまうと書きましたが、間違って必要な子ノードを含む親ノードを消してしまうと元に戻せません。
それと、ノードのレベルを操作ミスで変えてしまった場合にとても面倒になる場合があります。この件は後で説明します。
編集はすべて行単位の為、削除、コピー、ペーストも全て行単位
文字レベルでコピーアンドペースト出来るなんてどこにも書いていませんでしたが、勝手に出来ると思い込んでいました。
また「行単位」と書きましたが、ZeptoLinerはアウトラインプロセッサーですので正確ににはノード単位です。
ノードとノードを連結することも出来ません。
赤枠で囲った部分が行(ノード)になります。 青いアンダーラインはアクティブな行を表します。 編集は全てこの行(ノード)単位に行われます。 |
※ちょっと訂正。行単位のコピーペーストと書きましたが、子ノードを持つ親ノードのコピーアンドペーストは子ノードも一緒にコピーアンドペーストされます。(2008/11/23/ 18:55)
新しい行を入力する場合、現在の入力行しか見えない
前後のテキストを見ながら入力出来ません。スクロールすら出来ません。
縦の場合はかろうじて下の行が見えますが、それでもせいぜい2行程度です。
テキスト入力状態の画面。 右上の行追加ボタンを押すか、アクティブな行をクリックすると入力画面になります。 編集行以外の内容が全く見えない。 スクロールも出来ない。 画面が小さいのは理解できるがこれではちょっと・・・ |
名前を付けて保存が出来ない
雛形を作ってそこから新しいファイルを作ったりすることはよくある事だと思いますが、そういった使い方が出来ません。
ちなみにファイルの削除、リネームは出来ますがコピーは出来ません。
バックアップを作成することも出来ません。
※直接コピー(バックアップ)は出来ませんが、下で説明します「ZeptoLinerユーザーにアウトラインデータをメールで渡せる」機能を使いますと擬似的にコピー(バックアップ)は作成できます。(下項の説明ご参照)
行が簡単に移動してしまう
行の移動、レベルの変更は移動させたい行をクリック(アクティブ)にしてドラッグするだけでとても簡単です。
しかし、その簡単な操作方法が仇となって、ユーザビリティを低下させていると思います。
例えば、画面をスクロールさせるために画面をフリックしますが、まれにタイミングが悪いと行が動いてしまいます。
レベルが複雑になっている場合はアンドゥ出来ませんので悲惨です。
同じレベルの行がたくさんあった場合も、その真ん中辺りの行を操作ミスで間違えて一つ上のレベルに移動してしまった場合、その行以下が全て子ノードになってしまいます。間違えた行を元のレベルに戻すと、子ノードになってしまった行が全て1レベル下がってしまいますので、これを元に戻すには子ノードを1個ずつレベル変更していくしか戻す方法がありません。とても不便です。
さらに付け加えますと、画面いっぱいになるぐらいに、一行に大量のテキストを入力した場合、画面のスクロールがうまく出来ません。
画面をスクロールしようとフリックすると、行が移動されてしまいます。
最初自分の操作のタイミングが悪いのかと思いましたが、何度やってもうまく出来ません。
最上行の折りたたみアイコンの操作がしにくい
慣れかもしれませんが、最上行の折りたたみアイコンを操作する時に、間違えて左上のTOP画面に戻るボタンを押してしまいます。
結構イライラします。
PCとの連携がメールで送信のみ
作成したテキストをメールで送信することが出来ます。
ただしPCからテキストを取り込む方法は今のところありません。
使いにくい点をずらずらと挙げてみましたが、良いと思った点もいくつかありました。
良いと思った点
起動が早い
これは結構重要なポイントでしたので嬉しかったです。
文章の構成変更が容易
行の移動やレベルの変更が簡単に出来ます。(デメリットでもありますが)
文章の構成を組み立てたりする時に威力を発揮すると思います。
ZeptoLinerはこういった作業に向いていると思います。
オートセーブ機能
保存ボタンはありません。
保存はその都度自動で行われますのでセーブし忘れてアプリが異常終了した場合でも安心です。
ZeptoLinerユーザーにアウトラインデータをメールで渡せる
ZeptoLinerユーザーにメールでアウトラインテキストデータを送信しますと、受け取った側はZeptoLinerでそのデータを開いて編集できます。
ちょっと裏技になりますが、この機能を使い、自分自身にアウトラインテキストデータを送り、アウトラインテキストのバックアップが作成できます。
まとめ
アウトラインプロセッサーとしての出来は、一部問題はあるにせよ、直感的な操作で利用できることは評価できると思います。
ただ、テキスト編集アプリと考えますと、問題点も多く常用するには難しいのではないかと感じます。
正直なところ、当初自分が期待していたような使い方は出来ないと思いました。
これらが、全てとは言わずとも、一部でも改善されれば非常に使い勝手の良いアプリになると思います。
ZeptoLinerの1ユーザーとして、これらが一日も早く改善されることを祈ります。
iPhone/iPod touch用アウトライン・プロセッサ – ZeptoLiner
ZeptoLinerの説明、ユーザーレビューを見る場合は上のリンクをクリック!(注:iTuneが起動します)